2024/11/27
眼球は直径約24mm、重さが約7gと、とても小さな感覚器官です。しかしその機能は人間が生きていく上で重要な役割を担っています。ここでは眼球の構造がどのようになっているのか、それぞれの働きをご紹介します。
外膜
外見から見える外膜には「角膜」と「強膜」があります。角膜は瞳(黒目)の前方部分の透明な膜であり、前方に突出しています。強膜はいわゆる白目の部分です。名前の通り硬い膜で眼球を保護しています。また、これらは眼球線維膜で包まれています。
中膜
中膜は「虹彩」「毛様体」「脈絡膜」の3つで構成されています。瞳の茶色の部分が虹彩にあたり、瞳孔を拡げたり縮めたりすることで外から入ってくる光量調整を可能にしています。毛様体(毛様体小帯)は脈絡膜との間にあり水晶体を支えています。眼が正常に動くためには、当然栄養と酸素が欠かせませんが、脈絡膜に密集する毛細血管が必要な栄養と酸素を運ぶ役目を担っています。
内膜
内膜は眼球膜の最内層にある網膜によって構成されています。網膜は眼が光を感じ取るために視細胞が密集していて、色やものを認識するために欠かせないものの1つです。網膜が原因となる病気と言えば、黄斑変性症が有名です。また、最近は糖尿病など生活習慣病にお悩みの方もいらっしゃいますが、糖尿病は糖尿病網膜症を併発する可能性もある病気です。糖尿病網膜症は末期段階になると網膜剥離や緑内障を併発する可能性もあるため、糖尿病は眼科医が請け負う分野とも密接な関わりがあります。
結膜
眼には眼球を保護するためのまぶたがありますが、まぶたの内側には直接眼球に触れてその表面を覆う結膜があります。最近は横須賀などの都市部でも花粉症などのアレルギー症にお悩みの方は珍しくありませんが、花粉症で眼が痒いと感じる場合には結膜に異常をきたしている場合もあります。
硝子体
水晶体と網膜の間にあるゼリー状の物質で、そのほとんどは水分で構成されています。眼球は外から入ってきた色や光の情報を網膜に写しだすことで目の前にあるものを立体的に捉えています。眼の前にあるものを正確に捉えられるのは、眼球の形が硝子体によって整えられているためです。
水晶体
水晶体は虹彩と硝子体の間にあるもので、眼球に入ってくる光の量を調整する役割を担っています。無色透明でカメラレンズと同じ役割をします。近くのものを見る時は厚くなり遠くのものを見る時は薄くなりますが、厚みの調節は中膜部分にある毛様体によって行われます。また、紫外線や赤外線といった有害な光線から眼を守る働きも重要です。少しでも色の変化がありましたら眼科までご相談ください。
眼球はそれぞれの部分が重要な役割を担っているものです。しかし、それと同時に異常を引き起こしやすい、繊細な部分でもあります。当院は横須賀で徹底した設備を完備した診療を行っております。白内障の手術でしたら15分程度の日帰り手術が可能なケースもありますので、気軽に通院できるかかりつけの眼科をお探しでしたらぜひご利用ください。
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